自信がないから、できるかぎり審査の甘いカードローンに申込みたい。
ネット検索すると簡単に手に入る、甘い審査のカードローン情報。でもちょっと待って、本当に「甘い」審査なんて存在するのでしょうか?
自己保身に走るあまり、通過できるハズだった審査がダメになったり、危険な目にあってしまう可能性もあるんですよ。
ここでは、カードローンにおいて「甘い審査」は存在するのかを確かめるとともに、審査通過するためのポイントについて確認していきたいと思います。
断言しましょう、審査の甘いカードローンなんてものは存在しません!カードローン会社を検討する際に、数多くの人が求めている「甘い審査」の存在。そんなものは、幻想でしかないのです。
確かに、ネット上には親切なサイトがたくさん存在していますよね。やれ「アイフルは審査が緩い」だの「モビットは柔軟な対応をしてくれる」だの、マルトクな情報を目にしたことがあるのではないでしょうか。
読み進めていくうちに「これなら自分でも契約できるかも・・・」なんて気分にさせてくれますよね。しかし、これらはデタラメな情報であり、そんな情報を載せるようなサイトは、適当なことしか言わないので信用してはダメ。
だって考えてもみてください。緩い審査でトクをするのは、利用者だけ。安易に融資して返済されなかったら、困るのはカードローン会社です。そんなリスクを冒してまで、融資する必要があると思います?
カードローンの審査では、申込者の属性をチェックします。スコアリングによる採点方式で、公正かつ客観的に「この人にお金を貸しても問題ないか」を判断するのです。
信用情報は、個人の金融情報が記録されたものであり、クレジットカード・ローンの申込みや支払い状況を知ることができます。
ほかにローンがある場合は、隠していてもバレてしまいます。それどころか、隠すことは「虚偽の申告」と見なされ、審査に落ちる可能性が高くなりますよ。
過去に金融事故を起こしたことがある場合、一定期間は審査通過は厳しいです。どう足掻いても、金融事故の記録が消えるまで待たなくてはなりません。では、その具体的な期間とは?
信用情報を保有する信用情報機関は、CIC・JICC・全銀協の3社が存在し、金融事故記録の保有には、それぞれ独自の年数を設けています。
いずれも、解消してからの年数となります。信用情報機関3社では、事故情報を共有しているため消えるまでには、最長年数で計算しておくのが安全。自己破産後は10年、それ以外の金融事故では5年と覚えておくと良いでしょう。
また、多重債務者も審査通過は厳しめ。都度しっかり返済していたとしても、3社以上から借入があると審査可決は難しいと言われています。
以上のことから、過去の記録である信用情報は、単純明快に採点されると同時に、審査において優遇されるということは一切ありません。
一方、個人が持つ属性はさまざま。基本的には、本人情報・職種・雇用形態・居住形態・家族構成などをスコアリングし、過去の統計と照らし合わせて判断されます。
この統計というものは、そのカードローン会社によってバラバラですし、審査基準もカードローン会社によって異なってきます。「審査が甘くなる」ということはありませんが、自分の属性に合う・合わないとカードローン会社が存在するのは事実。
たとえば、こっちの会社は年収400万円以下はダメだけど、あっちの会社は年収150万円以下でも可だったりします。また、自宅に固定電話がある・ないを重要視する会社もありますし、電話ではない在籍確認を取るカードローン会社も存在します。
残念ながら、カードローン会社の審査基準というのは、あまり表立って紹介されることはありませんが、これらの対応の違いを、人によって「甘い」審査と感じることがあるのかもしれませんね。
個々の審査基準のほかにも、法律的に「甘い」と感じることも。消費者金融は総量規制の対象となるため、年収の1/3までしか融資が許されていません。しかし、総量規制の対象ではない銀行では、年収の1/3以上であっても融資可能なので、働いていない専業主婦でも借りることができますよ。
なかには、甘いどころか審査そのものがないカードローンも存在するようです。ただし、そのカードローンは違法なヤミ金の可能性が極めて高いといえるでしょう。いくら審査に自信がないといって、手を出すのは危険すぎます。ありえない利息をつけられて、返済を迫られる恐れがありますよ。
けれど、安心・安全な銀行のなかにも、審査が甘くなるカードローンが存在しているのも事実。ですが、利用できる人には限られた条件があります。
銀行では、住宅ローンを契約している人向けカードローンを用意しているところが多く存在します。
これはあくまで、住宅ローン契約時にしっかりと審査されているがために、カードローンの審査が免除されるだけであり、審査が甘いというわけではありません。
その銀行の住宅ローン利用していて、なおかつ延滞せずに返済してる実績があれば、利用できるところがほとんど。もし、銀行の住宅ローンを組んでいるなら、その銀行に住宅ローン利用者用のカードローンがないか調べてみるのも手ですよ。
では、次にタイプ別に審査に有利となる対処法をみていきましょう。
かつて金融事故を起こしたアナタは、ただ時間が過ぎるのを待つしかありません。ブラックリストとも称される信用情報に金融事故が保有される期間は、長くても5年〜10年。
事故を起こした時期があいまいなら、信用情報機関に自分の情報を開示請求することで確認できますよ。窓口なら早くて10分、クレジットカードがあるなら、インターネットによる開示も可能。クレジットカードがなくても郵送で開示することができます。
実は、借入や融資だけでなく「ローンの申込み」の実績も、信用情報に記録されます。確実にカードローンを利用したいと考えているのなら、信用情報機関3社すべての開示を行うのが安全策といえるでしょう。
ただし、これらの時間が経過して信用情報が消えたとしても、金融事故を起こされた会社自体で記録は保有し続けます。その記録はもちろん、グループ会社・系列会社でも情報共有してるので、申込む際には注意しなければなりません。銀行なら安全と思っていても、消費者金融とグループ化している銀行は多いですよ。
信用情報には、借入・返済情報が事細かく記録されています。あまりに多くの会社から借入を行っている人に対して「お金を貸しても大丈夫」と思えるものでしょうか?返済が追いつかないから借入を希望するのではないか?と思うのが普通です。
そのため、多重債務を抱えているアナタは、カードローンの申し込みより先に、ひとつでも借入先を減らすこと。これが最重要項目。一般的に3社以上の借入があると審査は通りづらいと言われているので、なるべくそれ以下に抑えましょう。
減らす努力をせず、あれこれ申込みを行っていると、審査を通過する以前に「申込みブラック」になる可能性が高いですよ。
SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)はSMBCグループですし、ノーローンは新生銀行グループに属しています。
人に自慢できるほどいいお給料はもらっていない。または、専業主婦で自分の収入ゼロ。もしかしたら、リタイアして年金暮らしの人もいるかもしれません。どっちにしろ、収入面で不安がある人。
基本的にカードローンの審査では「安定した収入を得られる」ことが最低条件となっています。もし、年収が少なくても安定していれば自信を持っていいのです。確かにカードローンの種類によっては、年収に条件付きのものもありますが、その場合はそれ以外を選んであげればOK。
次に、自身に年収がない専業主婦の人でも、旦那さんに安定した収入があれば、銀行では融資を受けることができます。消費者金融の場合、専業主婦では借りることはほぼできません。パートをしているなら、年収の1/3まで融資を受けられます。
年金受給者の場合、カードローンによってOK・NGがあるので、申込む前に商品概要を確認すること。大概は申込資格のところに記載があります。それ以外の無職は、いくら仕事を辞めたばかりだとしても、借りるのは難しいです。まずは働き口を探すこと。
最後に、甘くなることのないカードローン審査を、少しでも可決にするためのポイントをご紹介します。
まず、短期間で複数のカードローンに申込みしないこと。一度申込みブラックになってしまうと、その情報が消えるまで3〜6ヶ月はかかってしまいます。
次に、申込書は正直に記入すること。審査を可決させるために年収を多く見積もったり、勤め先を有名企業に偽るのはNG。嘘というのは、それまでの利用者の統計から、機械審査で引っかかりますし、たとえ機械の目を掻い潜ったとしても、最終的に経験豊富な審査スタッフに違和感を与えるものです。
本来なら可決されたスペックでも、虚偽の申告がバレた時点で否決となります。
記入ミスひとつでも、虚偽の申告と見なされることがありますので、申込書の記入は慎重に行い、用心深く確認するのが安全です。